IIOSS マネージメント・スタイル・モデル
過去15年間にわたり、IIOSSの創立メンバー達は、個人と組織のコンサルテーションと研究に没頭してきました。彼らは、多様な文化、人種、職業、国籍、年齢、及び性別の人々と接してきました。
我々のこうした長期間にわたる様々な人々との経験が、組織行動に関するIIOSSセオリーに、つまり、組織における個性とその行動の分類と分析に活かされました。
その結果、各マネージメントの個性を説明し、その行動を予測するには、基本的に次の4つのマネージメントスタイルで十分であることがわかりました。
基本スタイル | 仕事人 [ A ] |
管理者 [ R ] |
起業家 [ C ] |
調整役 [ U ] |
適役 | 現実的な仕事師 | 実直なアドミニストレーター | ビジョナリーな戦略家 | 柔軟なファシリテーター |
行動の拠り所 | 行動、結果、経験 | 分析、プロセス | 将来、機会 | 価値観、文化 |
行動パターン | 行動 | システム | 創造 | 調整 |
最大の関心事 | 何を (What) | どの様に (How) | なぜ (Why) | 誰が (Who) |
自然との相性 | 水 | 土 | 火 | 空気 |
仕事人 [A]
- 結果重視で行動的
- ハードワークで仕事熱心、短期的に問題解決を図る
- 実用的かつ現実的で、臨機応変に仕事をこなす
- 原動力は仕事に対する知識と経験で、それらを駆使する
管理者 [R]
- システム志向で計画的に行動
- 生産性の向上には安定が必要と考え、プロセスを重視
- 細部にわたってデータを解析し、費用対効果を検討
- 原動力は論理的思考と、規則、方針、及び組織構造がもたらす権限
起業家 [C]
- 未来志向で創造的、リスクを取ることをいとわない
- 長期的視野から市場ニーズを予測して戦略的方向を定める
- 創造性に富み、常に新しい機会を狙うが、日常の決まりきった仕事をこなす能力にやや難がある
- 原動力は情熱と創造力
調整役 [U]
- 人や組織に強い関心を持ち、誰がその仕事に当たるべきかを常に考える
- 様々な考え方を持つ人達が加わるチームやプロジェクトのまとめ役には最適
- 謙虚で繊細なので、チームをまとめるためには多少の妥協をいとわない
- 原動力は、組織における豊富な人脈と他の人達を説得し妥協させる能力
我々は、優れたマネージメントチームを組織するには、これら4つのマネージメントスタイルの全てが大切で不可欠であると確信しています。また、個々のスタイルには各々固有の利点と欠点があります。そのため、スタイル毎に独自の方法で、それを成長・強化させる事が必要になります。